前向き臨床研究として「健常ボランティアにおける呼気凝縮液採取に関する研究」を実施した。全例で必要な量の呼気凝縮液を採取でき、採取前後のバイタルサインに大きな変動はなく、安全に研究を実施できた。 探索的な前向き観察研究として「呼気凝縮液中のTGF-β1濃度と放射線肺臓炎の発生状況に関する調査」を実施している。最終結果ではないため参考値にはなるが、肺癌患者においても呼気凝縮液を安全に採取できる可能性、放射線治療によって呼気凝縮液内の総タンパク質濃度やTGF-β1濃度が上昇する可能性、呼気凝縮液内のTGF-β1濃度高値とGrade 2の放射線肺臓炎が関連している可能性が示唆された。
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