子宮頚癌に対し、放射線治療(外部照射+画像誘導小線源治療)を行い、治療の有用性、安全性を検討する。 放射線治療は、原則として、子宮頚癌治療ガイドラインに基づいた線量、スケジュールにて行っている(外部照射20-50Gy+小線源治療18-24Gy/3-4回)。小線源治療の開始時期において、外部照射経過中に婦人科専門医による診察、超音波検査などをもとに、外部照射により十分に腫瘍が縮小し、小線源治療が可能か、協議を行ったうえで判断する。 PET-MRIの撮像は、小線源治療直前(外照射開始後)、可能であれば、アプリケーター挿入後に行う。PET-MRI画像にて、腫瘍の部位、進展範囲は、研究協力者である診断専門医、核医学専門医の協力を得、共に協議の上で決定する。撮像したPET-MRI画像を治療計画時に撮像したCT画像に重ね合わせ、上記の結果を踏まえてcontouringを行い、病変の部位、進展範囲を正確に描出し、GTVを決定する。GEC-ESTROの提言に基づき、high-risk CTVなどを定義し、DVH評価を行い線量投与を行う。 小線源治療は、通常はタンデムとオボイドの組み合わせた腔内照射で行うが、腫瘍がbulkyで進展範囲も広く、腔内照射だけでは十分な線量投与が困難と思われる場合には、腔内照射と不足分を組織内照射用のニードル針の追加による組織内照射にて補うハイブリッド小線源治療や組織内照射も検討する。これらの治療計画にも基づいて、実際の照射を行う。照射は、RALS(=Remote after loading system)を用いた高線量率小線源治療にて行う。 放射線治療後は、局所制御、予後、有害事象の調査を行う。
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