研究課題
現在、検量線作成のためのボランティア5人分の血液を確保、CT検査のfollow-up患者については13名(CT2回目:11名、CT3回目:2名)の協力を得ることができた。検量線作成用の血液にはX線を照射し、標本を作製したが、低線量域のX線照射の精度に不安が残るため、今後自身の血液を使って再度検証を繰り返し行っていく予定である。全染色体標本の解析は二動原体染色体(DIC)および転座型染色体について順次進めている段階である。染色体標本の解析にはどうしても時間を要するため、一時的な目標値として1,000細胞の解析を目標に検体を入手次第出来る限り早く解析を進めている。また年齢や性別、喫煙等の生活習慣、各種疾患・治療歴等の交絡因子については、インフォームド・コンセント取得時の問診内容から各項目についてリストアップし、比較検討がしやすいようにデータベース化している。これらの因子については他文献の検索から、その検討の重要性について検証するとともに新たに検討項目の価値のありそうな習慣等について検索している。Follow-uo CT検査の患者の染色体解析は協力可能な患者の2回目のCT検査前後の血液を集めて、染色体標本を作製・保存している。先行研究でインフォームド・コンセントの得られた患者の同意がほとんど得られず一からの解析となるため、優先順位を高めできる限り患者検体の染色体標本の解析を進めていく予定である。今後は、引き続き研究に協力可能なボランティアの確保に努めるとともに染色体解析を進めていく計画である。
3: やや遅れている
先行研究でインフォームド・コンセントの得られたFollow-up予定のCT検査患者の追跡調査への協力を得ることが出来なくなってしまったため、一からの解析になってしまったことが最大の原因である。
Follow-up CT患者の染色体解析が遅れているので、この項目を優先的に進めていく予定である。また、検量線作成用の健常ボランティアや追加のFollow-up CT患者の確保にも努め、順次解析を務めていく予定である。
当初、旅費としての支出を予定していたが別財源からの支給が可能だったため、その分を物品費として使用することにした。しかし、試薬価格の変動や試薬の使用状況が予想を下回るなどの理由により、残額が生じた。
物品費として使用する予定である。
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