研究課題
年1回CT検査を受診する患者のサンプルはCT3回分(累計3年分)を計20名分収集しており、解析を進めている。その内8名分に関しては二動原体染色体(Dic)および転座(Tr)の解析が2,000細胞相当以上に達したため、一時終了とし、残るサンプルについてDicおよびTrの解析を急いでいる。また、年齢や喫煙などの生活習慣やCT以外の医学検査による影響などについても継続して調査を進めており、染色体異常頻度に影響を及ぼす因子について多方面からの解析を進めている。有治療歴の患者サンプルでは染色体異常頻度が他の患者よりも高いが、それ以外の明確な要素については今のところ、見つかっていない。現段階では、年1回のCT検査による明確な染色体異常(Dic, Tr)の蓄積は認められていないが、各患者のCT検査受診間隔が半年ほどから最大2年と幅があるため、CT検査受診間隔をより正確に統一し、多数の患者検体の解析結果について比較する必要がある。
4: 遅れている
患者サンプルの収拾については概ね終了したが、染色体異常頻度の解析が遅れている。
解析未完了サンプルの染色体異常頻度の解析を優先するとともに生活習慣などの交絡因子について情報収集を行い、染色体異常頻度に影響を及ぼす因子について多方面からの検討を進める。
旅費および謝金として使用予定であった分の金額を別財源から充当したため、次年度使用額が発生した。余剰分に関しては、物品費及び学会参加の旅費として使用する予定である。
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Journal of Radiation Research
巻: 59 ページ: 35-42
10.1093/jrr/rrx052