神経内分泌腫瘍(NET)の診断や治療において、放射性核種標識somatostatin (SST)誘導体の利用が有益とされている。本研究では、診断~治療を同一化合物で行うことが出来る薬剤開発を目標とし、新規Cu-64標識SST誘導体を設計・合成した。これをAR42J細胞移植マウスに投与し経時的にPET撮像をした結果、腫瘍を明瞭に描写することができた。また、投与長時間後においても、対照化合物と比較して腫瘍に対し高い集積を示した。これらの結果は、新規化合物がNET診断薬剤として有益であることを示唆している。
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