小脳領域などを参照して必要な一連の機能画像を計算する新規方法のプログラムを開発し、この意義と実用的な精度の評価を行った。15O-酸素および15O-二酸化炭素の連続吸入中のPET画像の内頸動脈錐体部の内側と外側に関心領域を設定し、かつ小脳領域の放射能集積曲線を参照して、回復係数とスピルオーバー双方の補正を含む入力関数から機能画像を取得し、採血法から計算した機能画像と比較した。無採血法に基づく定量値は参照領域で仮定した機能数値に依存して変化したが、相対的な画像においては、健常、虚血、梗塞、ナイダスの各領域を含む領域で良く一致し、全領域で±10%(±2SD)程度の誤差であった。
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