小腸移植後急性拒絶制御におけるターゲットとしてマクロファージに着目し、特にCSF-1受容体陽性マクロファージ制御による免疫抑制療法の確立を研究した。ラット小腸移植モデルを用いた研究において、CSF-1受容体阻害剤は、急性拒絶反応の所見を軽減する結果が得られた。また小腸臓器保存の研究も行い、24時間後において、細胞内液組成・細胞外液組成保存液で保存したラット小腸は、生理食塩水で保存した小腸よりも、病理学的に良好な状態を維持していた。いずれの成果も発展性を有しており、さらなる研究を行っていく所存である。
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