肝移植後における微小循環障害の病態解明のため、最も鋭敏に反応する免疫機構である補体に着目し、その活性動態を包括的に同時計測可能な測定系の開発を行った。Multiplex assayのプロトコルでhuman/rat/mouse/porcineのC5b-9およびADAMTS13に対する抗体beadsの作成を試みた。ADAMTS13に関しては極めて信頼性の高い検定曲線を作成出来たが、他の項目に関してはbeadsに十分な抗体がbindされた事は確認できたものの、測定結果は不安定であった。抗体beadsの作製法には特に問題はなく、適切な抗体を選択すれば測定系を構築可能である事が判明した。
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