乳癌腫瘍におけるTim-3とGalectin-9の発現を免疫染色にて検討した。Tim-3は高発現群と低発現群、Galectin-9は陰性群と陽性群に分類し、臨床病理学的因子との検討を行ったが関連は認められなかった。予後に関して検討したところTim-3高発現群、Galectin-9陰性群にて有意に無再発生存期間が短かった。また無再発生存期間での多変量解析を行ったところTim-3高発現が独立した予後規定因子となった。Tim-3高発現とGalectin-9発現のない群が腫瘍局所の免疫疲弊状態を示唆していることが示された。
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