研究課題/領域番号 |
15K19859
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
西 正暁 徳島大学, 大学病院, 特任助教 (70464344)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | GLUT1 / 胆汁酸 / DJB / 肥満 / 大腸バイパス |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、肥満、高コレステロール、高血糖を呈するZDFラットに代表的な消化吸収抑制術であるDuodeno-jejunal bypass (DJB)に大腸バイパス術を施行し、その効果およびmicrobiomeにおける影響を検討し、大腸の役割を明らかにする。16週齢OLETFラットを用いて1.DJB群2.DJB+大腸バイパスモデル3.回腸末端直腸吻合4.SHAM群を作成する。8週間MCD+HF dietを摂取させ犠死させる以上の群で、体重、adirpocytokineの推移、血液生化学検査、OGTT検査、胃・小腸・大腸・肝臓の組織検査、糞便のmicrobiomの検査を行い、Duodeno-jejunal bypass (DJB)+大腸バイパス術の効果およびmicrobiomeの変化について検討し、肥満外科手術における大腸の意義を明らかとする。 平成27年度は肥満・糖尿病・NASHモデルラットである16週齢OLETFラットを用い、Duodeno-jejunal bypass (DJB)モデルを作成した。現在までにsham(n=2)、DJB(N=2)を作成し、OGTT,FBS(fasting blood sugar)測定, BW測定を行った。少数例の検討ではOGTT,FBS、BWに優位な変化を認めていない。肝、胃、小腸、大腸の検体採取・保管している。 平成28年度はDJBにおいてkey factorである胆汁酸のGLP-1を介した耐糖能改善効果において、大腸の役割を検討するため、DJBモデル、DJB+大腸バイパスモデルを作成し、糖尿病改善効果、incretin、NASHの変化を検討する。また、microbiotaに及ぼす影響を検討する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
現在肥満モデルラットを作成と並行して、DJBモデル・大腸モデルの作成を行っている。これらの手術モデルは手技が煩雑で、手術が安定するまでに時間を要することもありDBBモデル、大腸モデルの確立にいたっていない。手技を安定化し、早急にDJBモデル、DJB+大腸バイパスモデルを確立する。その上で、申請書に記した検討項目について、急ぎ実験を進めていく。
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今後の研究の推進方策 |
DJBにおいてkey factorである胆汁酸のGLP-1を介した耐糖能改善効果において、大腸の役割を検討するため、DJBモデル、DJB+大腸バイパスモデルを作成し、糖尿病改善効果、incretin、NASHの変化を検討する。また、microbiotaに及ぼす影響を検討する。DJBモデル、大腸バイパスモデルの確立をすすめ、各評価項目について検討を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
計画書作成時に購入予定であった消耗品の価格変動のため
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次年度使用額の使用計画 |
次年度への繰越額は消耗品に使用予定である。
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