研究課題/領域番号 |
15K19862
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
野田 諭 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 講師 (20382103)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 乳癌 / 低酸素 / 薬物療法 |
研究実績の概要 |
乳癌における腫瘍内血流や低酸素状態の評価と薬物療法の効果の関連を検討するため、原発性乳癌に対して術前薬物療法を施行する患者に対して乳腺造影超音波検査を実施している。 薬物療法前、薬物療法中、薬物療法後の検査結果を比較すると、薬物療法奏功例においては腫瘍縮小と同時に腫瘍内血流の均一化を認めた。非奏功例においては腫瘍内血流の変化が乏しく、腫瘍縮小がみられなかった。 今後は検査の実施時期を変更することで、腫瘍内血流の変化する時期を模索する予定である。 それが確認できれば治療効果を早期に予測することが可能となる可能性がある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
乳癌の初期治療において薬物療法を施行する患者において、乳腺造影超音波検査を実施する患者の蓄積が進んでいない。そのため研究に必要な手術前後での病理標本の収集が進んでいない。
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今後の研究の推進方策 |
今後も積極的に薬物療法患者に対する造影超音波検査の実施を進めていく予定である。 薬物療法終了後に手術を施行された患者が蓄積されてきているので、病理学的検討を進めていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究計画では、実診療内において実施した検査のデータ収集とそれを元にした基礎実験であったが、当該年度において実施できた研究のほとんどは診療内におけるデータ収集と解析であり、研究物品などの支出が少なかったため。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度においては収集したデータを元にした基礎実験を継続していく予定であり、実験試薬などの支出が増加する予定である。
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