Invariant natural killer T (iNKT)細胞は免疫制御を担当する自然免疫細胞である。我々はマウス骨髄移植実験モデルで、リポソーム化αガラクトシルセラミド(RGI-2001 )と抗CD40L抗体でiNKT細胞を刺激することで、低侵襲な前処置でもドナー骨髄細胞を生着させることに成功している。本研究では糖尿病マウスに対する膵島移植モデルに本治療法を応用した。本治療下に同一ドナーからの骨髄と膵島を移植したところ、免疫抑制剤を使わずに長期間血糖値を正常範囲に維持できた。この治療を臨床応用することで、糖尿病が根治可能となることが期待される。
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