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2015 年度 実施状況報告書

腫瘍促進マクロファージの抑制を介した抗腫瘍T細胞活性化による膵・胆道癌治療

研究課題

研究課題/領域番号 15K19866
研究機関弘前大学

研究代表者

三浦 卓也  弘前大学, 医学部附属病院, 助教 (30722136)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード腫瘍免疫
研究実績の概要

切除治療のみでは十分な予後が得られない悪性度の高い腫瘍に対する治療方法を開発するにあたり、治療標的となる腫瘍促進因子を明らかにすることが重要である。
腫瘍促進因子として考えられているCD163+マクロファージの予後との関連を肝外胆管癌で調べた。当科で切除した肝外胆管癌例の切除パラフィン標本をCD8、CD163で染色し予後との関連性を調べると、CD163+ マクロファージの腫瘍間質への浸潤数とCD8+ T cellの癌細胞巣への浸潤数の比は、切除後生存期間の独立した予後規定因子であった。また、補助化学療法群において、その比は予後不良群を同定した。CD163+マクロファージが有している腫瘍促進機構を標的として患者に本来ある腫瘍退縮性のCD8+T cellを活用する治療への期待を示唆した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

ヒト膵胆管癌組織からの腫瘍促進マクロファージおよびCD8+T細胞の単細胞分離に苦慮している。

今後の研究の推進方策

細胞培養株および病理組織標本での研究をすすめる。他講座からの支援および助言をうけ、研究を推進する。

次年度使用額が生じた理由

研究計画の技術的および環境的困難による計画遂行の遅れが生じ、当初予定していた支出が延期となったため。

次年度使用額の使用計画

平成28年度には今後の推進方策を実行するため、研究計画を再度検討しながら必要な物品(および旅費)の支出を行う。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] CD163陽性M2マクロファージの腫瘍間質浸潤とCD8陽性T細胞の癌細胞巣浸潤は浸潤性肝外胆管癌の予後因子となる2015

    • 著者名/発表者名
      三浦卓也、吉澤忠司、木村憲央、工藤大輔、石戸圭之輔、豊木嘉一、袴田健一、鬼島宏
    • 学会等名
      第115回日本外科学会定期学術集会
    • 発表場所
      名古屋国際会議場(愛知県名古屋市)
    • 年月日
      2015-04-18

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公開日: 2017-01-06  

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