・術前化学療法の奏効例4例と非奏効4例の治療前血清にmiRNAの網羅的解析を行い、miR-193b-5p、miR-873-3p、およびmiR-23a-5pの3つを本研究における治療効果予測バイオマーカーの候補とした。 ・シスプラチン+フッ化ピリミジン製剤の二剤を術前化学療法として施行した食道癌患者血清111検体に対し、上記のマイクロRNA3種類に対するPCRを行った結果、miR-193b-5pおよびmiR-873-3pは、術前化学療法不応群において有意に高発現していた。治療前血液中にmiR-193b-5pもしくはmiR-873-3pが高発現している患者では術前化学療法が奏効しない可能性がある。
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