Wnt/beta-catenin とRasは、大腸癌の発癌や癌幹細胞と深く関与しており、両シグナルの抑制により強い抗腫瘍効果が得られると期待される。本研究では、同シグナルを制御しうるmicroRNA の同定と、核酸治療法の開発を目的とした。シグナル受容体としてLgr5の解析を行い、splicingによって下流シグナルが変化することを見出した。また、正常細胞と大腸癌細胞でTOP-Flashルシフェラーゼアッセイを確立し、下流標的分子であるAXin2、MYC、CD44のタンパク発現を確認した。microRNA arrayを行い、3’UTRやCDSに結合し得るmicroRNAの分離を進めている
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