肝臓内NK細胞は抗腫瘍分子(TRAIL)を発現しているが、肝切除後には減弱する。TRAIL陽性NK細胞は、ケモカインレセプターCXCR3を発現し、CXCL9に対する遊走能を有した。肝臓内マクロファージは、IFN-gamma依存性にCXCL9を産生し、肝切除後には産生が減弱していた。IFN-gammaを誘導するためにPoly I:Cを投与すると、野生型マウスでは肝切除後にTRAIL陽性NK細胞が増加したが、CXCR3不全マウスではTRAIL陽性NK細胞の増加を認めなかった。 これらの結果から、肝臓内TRAIL陽性NK細胞はCXCL9/CXCR3依存性に存在していることが示唆された。
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