研究成果の概要 |
本研究では,ヒト正常食道扁平上皮細胞株,およびヒト食道扁平上皮癌由来細胞株におけるmiRNA発現を解析し,食道扁平上皮細胞の癌化に関わるmiRNAを探索した。 miRNAアレイの結果より,食道扁平上皮癌細胞株のいずれにおいても発現量が上昇したmiRNAとして,miR-31,miR-141, miR-200b, miR-200cおよびmiR-205が見出された。食道扁平上皮癌細胞株におけるmiR-141の発現上昇とPHLPP2の発現低下が確かめられた。miR-141の過剰発現によってPHLPP2 の発現はmRNAおよび蛋白質で抑制された。以上よりmiR-141の発がんとの関わりが示唆された。
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