膵臓癌および肝胆道癌に対する、ERCPを用いた新たな治療法を開発するために、それぞれの癌に対して行った手術標本を集めた。病理組織はプレパラートで保存した。特に、膵臓胆道癌における切除断端での癌の有無の評価は重要と考えており、同部位で癌遺残を認めた場合に免疫染色を行った。ESRP1以外にもKi67、p53の染色も行った。これまでの検討ではそれらのタンパクの発現よりも組織系および浸潤度が予後を左右すると考えている。これからは膵癌および肝胆道癌のESRP1の発現を確認するとともに癌細胞を用いた実験を行い、ESRP1の過剰発現株および抑制株を作成する予定である。
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