研究課題/領域番号 |
15K19936
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
三好 健太郎 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (50534773)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 気管支形成術 / 気道合併症 / 縫合不全 / 自家蛍光気管支鏡 / 蛍光造影法 |
研究実績の概要 |
眼底血管造影実施基準を参考に、蛍光造影用フルオレセインの至適投与量を0.25 ml/kg、0.5 ml/kg、1.0ml/kgの3群を設定して25-30kgのブタに静脈注射し、造影気管支鏡におけて観察に適した輝度が得られるよう至適用量を検討して、0.5ml(0.5mg)/kgが最適な観察輝度が得られることが分かった。(研究A)
次に蛍光造影法の気管支形成術後の気管支血流評価能を確認するため、気管支吻合後の血流量が異なる実験群を作成しモデルを確立した。ブタを左開胸後、左肺門部の剥離を行い左主気管支に並走する2本の気管支動脈および肺動脈を外科的に確保テーピングする。これらの血管構造物を確保した状態で同部で気管支を切断し、再吻合する処置が再現性をもって可能であることを確認した。これにより当初予定していた気管支切離・吻合後にそれらの血管を結紮切離または温存する4パターンの実験群を作成することができた(研究B)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
実験モデルの確立が完了しており、当初の計画通り研究が進行していると考えている。
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今後の研究の推進方策 |
A群:気管支動脈を温存し、肺動脈も温存する群、B群:気管支動脈を温存し、肺動脈を遮断する群、C群:気管支動脈を遮断し、肺動脈を温存する群、D群:気管支動脈を遮断し、肺動脈も遮断する群、それぞれn=5のブタに外科的処置を施し、本研究において考案した蛍光気管支造影法を実施する。各群の気管支吻合部末梢側における造影パターン、速度、強度、吻合術後急性期の組織学的所見についてデータ採取し比較解析する。結果を論文化する。
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