網羅的プロテオミクスとジェノミクスによる肺癌リンパ節転移機構の解明と新分類の提唱

2016 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 15K19938
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 呼吸器外科学
• 研究機関: 広島大学
• 研究代表者: 伊藤 正興 広島大学, 病院(医), 医科診療医 (80526236)
• 研究協力者: 岡田 守人 広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 教授 (70446045) ; 宮田 義浩 広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 准教授 (50397965) ; 津谷 康大 広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 助教 (10534985) ; 三隅 啓三 広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 医科診療医 (00557077) ; 岸 直人 広島大学, 医歯薬学総合研究科博士課程創生医科学専攻, 大学院生 ; 上田 大介 広島大学, 医歯薬学総合研究科博士課程創生医科学専攻, 大学院生 ; 平野 尚子 広島大学, 自然科学研究支援開発センター・生命科学実験部門 ; 木村 真吾 広島大学, 自然科学研究支援開発センター・生命科学実験部門 ; 入砂 文子 広島大学, 自然科学研究支援開発センター・生命科学実験部門 ; 池田 今日子 広島大学, 自然科学研究支援開発センター・生命科学実験部門
• 研究期間 (年度): 2015-04-01 – 2017-03-31
• キーワード: 原発性肺癌 / staging / 腺癌 / 遺伝子変異 / 次世代シークエンサー

研究成果の概要

現行の肺癌stagingは腫瘍の大きさや転移の有無・場所で規定され、それを参考に治療方針が決まる。肺腺癌治療は分子標的薬剤が広く使われ、使用の可否は特定の遺伝子形態の有無によるが、現行のstagingは遺伝子形態の有無は考慮しない。
本研究では分子標的薬剤使用の指標となる遺伝子形態の発現が、肺癌切除後の再発因子と判明し、さらに次世代シークエンサーによる遺伝子の網羅的解析で原発巣と転移巣に同様に存在すると判明した。
この結果に基づき、遺伝子形態の有無で過去の肺腺癌症例を層別化すると遺伝子形態の有無が再発後の予後に関係しており、特定の遺伝子形態の有無による腺癌の新たな分類方法の提唱に至った。

自由記述の分野

肺癌