EGFR陽性肺癌 (L858R陽性)をEGF Receptorを用いて反応させ、3例(全20例)が不均一染色であった。陽性部と陰性部から核酸に対し網羅的解析を行い、一塩基多型とコピー数多型での比較では、1例目は陽性部においてEGFRとCCNE1のCNVが陰性部より高値、2例目は陽性部においてEGFRとMDM2のCNVが陰性部よりも高値、3例目はCNVの変化は認めなかった。SNVに関しては3例とも不均一性を認めなかった。陽性部と陰性部の細胞分裂と細胞死の状態の相違は、症例1はki-67ラベルインデックスが陽性部で高く、症例2はTUNEL染色で陽性部により断片化DNAによるシグナルが認められた。
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