現在、脳血管障害において脳血流量を測定する際に、最も信頼性の高い検査はSPECTやPETといわれる放射性物質を用いた検査法である。しかし、これらの検査は検査設備を備えている施設が限定されたり、患者は放射性物質からなる検査薬を投与されるため被曝したり、と欠点もあった。今回我々の研究ではMRIを用いたASLと呼ばれる新たな検査法でこの脳血流量を測定して、その有用性について検討した。合計20名の症例においてSPECT、ASL、PETを測定してその相関を統計解析したところ、統計学的有意に相関関係が認められた。
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