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2018 年度 実績報告書

もやもや病の環境および遺伝因子の特定と早期診断法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 15K19963
研究機関京都大学

研究代表者

峰晴 陽平  京都大学, 医学研究科, 助教 (50716602)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワードmoyamoya disease / genetics / environmental risk / RNF213 / cerebrovascular disease / coronary artery disease
研究実績の概要

本研究は、もやもや病の遺伝因子と環境因子の全容を解明することを目的とし、①RNF213遺伝子のR4810K変異の臨床的意義の検討、②RNF213以外の遺伝因子の特定、③環境因子の特定を課題として掲げた。RNF213のR4810K変異については、Down症候群などの基礎疾患を背景にしてもやもや病と同様の血管狭窄を示す類もやもや病においても関連することを示し(Morimoto et al. J Stroke Cerebrovasc Dis. 2016)、冠動脈疾患においても関連があることを示した(Morimoto et al. PLoS One 2017)。また、もやもや病家族において、RNF213のR4810K変異を用いることで、家族の脳血管狭窄の発症を予測できる可能性があることを示した。具体的にはR4810K保因者の4人に1人が脳血管狭窄を発症することを明らかにした(Matsuda et al. J Stroke Cerebrovasc Dis. 2017)。RNF213以外の遺伝因子については、RNF213のR4810K変異を持たない患者14名について、全ゲノムシークエンス解析を行い、関連する候補遺伝子群を同定した(未発表データ)。また、一卵性双生児において表現型不一致を示す2姉妹を含む6組のsib pairで全ゲノムメチル化解析を行い、遺伝子変異以外の要因についても検索を進め、候補となる遺伝因子を特定し、現在その裏付けとなる解析を進めている。ゲノム情報とエピゲノム情報を統合することで、病態の解明に近づけると考えている。環境因子の特定については、片側もやもや病の進行に関わる環境因子を特定した(未発表データ)。その他の環境因子については、当初の研究計画では血液のみを対象としていたが、複数の生体試料を解析することで特定に近づけられると考え、現在生体試料の収集を継続している。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 2件)

  • [雑誌論文] Dysregulation of RNF213 promotes cerebral hypoperfusion2018

    • 著者名/発表者名
      Morimoto Takaaki、Enmi Jun-ichiro、Hattori Yorito、Iguchi Satoshi、Saito Satoshi、Harada Kouji H.、Okuda Hiroko、Mineharu Yohei、Takagi Yasushi、Youssefian Shohab、Iida Hidehiro、Miyamoto Susumu、Ihara Masafumi、Kobayashi Hatasu、Koizumi Akio
    • 雑誌名

      Scientific Reports

      巻: 8 ページ: 3607

    • DOI

      10.1038/s41598-018-22064-8

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] もやもや病感受性遺伝子RNF213と冠動脈疾患との関連2018

    • 著者名/発表者名
      森本貴昭, 峰晴陽平, 尾野亘, 中杤昌弘, 市原佐保子, 加畑理咲子, 髙木康志, 小林果, 原田浩二, 竹中勝信, 舟木健史, 木村剛, 小泉昭夫, 宮本享
    • 学会等名
      第43回日本脳卒中学会総会
  • [学会発表] 脳卒中診療におけるゲノム医療の発展と限界2018

    • 著者名/発表者名
      峰晴陽平、森本貴昭、阿河祐二、舟木健史、片岡大治、吉田和道、宮本享
    • 学会等名
      脳神経外科学会総会
    • 招待講演
  • [学会発表] Insights into pathophysiology of moyamoya disease through RNF213 and other related genes2018

    • 著者名/発表者名
      Mineharu Y and Miyamoto S
    • 学会等名
      脳神経外科学会総会
    • 招待講演
  • [学会発表] もやもや病感受性遺伝子RNF213の臨床における意義2018

    • 著者名/発表者名
      峰晴陽平、森本貴昭、阿河祐二、松田佳子、髙木康志、舟木健史、小林果、人見敏明、原田浩二、宮本享、小泉昭夫
    • 学会等名
      第43回日本脳卒中学会総会

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公開日: 2019-12-27  

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