リーリンは大脳皮質6層形成に必須のタンパクである。大脳皮質可塑性におけるこのリポタンパク質(リーリン: reelin)の機能に注目した。実験により、ヘテロ結合型 (rl/+)の学習効果は、コントロール群ほど起きないことが分かった。大脳皮質での脳可塑性変化 (Microtubule associated proteinsやsynaptophysin) はWT群の方が高い様である。皮質上肢運動野マップ領域も運動学習により変化が顕著であった。学習行動により起こる大脳皮質での変化には、リーリンが関与していると示唆される。脳梗塞後のリーリンの関与に関して再現実験等を行い結果をまとめている段階である。
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