研究課題/領域番号 |
15K19976
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 愛知医科大学 (2016-2018) 福島県立医科大学 (2015) |
研究代表者 |
岩味 健一郎 愛知医科大学, 医学部, 講師 (80534841)
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研究協力者 |
山田 昌幸 福島県立医科大学, 脳神経外科, 助教
藤井 正純 福島県立医科大学, 脳神経外科, 准教授
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 脳腫瘍 / 頭蓋底腫瘍 / RNA / 脳白質解剖 |
研究成果の概要 |
研究者の転勤に伴って所属研究施設の設備が大幅に変更となり、1)愛知医科大学での動物実験に向けた研究環境構築、2)福島県立医科大学での脳腫瘍と脳白質の基礎研究、3)手術患者の背景調査を行った。1)に関し、腫瘍検体を匿名化して研究用に凍結保存するバイオバンクのシステム構築を行い、これを運用開始した。摘出した脳腫瘍をマウスへ移植するための環境整備も推進したが、細胞株樹立までを期間内には達成できなかった。2)に関しては、髄膜腫・神経鞘腫・神経膠腫において特徴あるRNA発現を見出すことができ、脳白質解剖についても新規治験を得た。3)に関し、頭蓋底手術を行った患者における術式の分類を行い英文で報告した。
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自由記述の分野 |
頭蓋底腫瘍
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
当初の目的である髄膜腫細胞株樹立には至らなかったが、髄膜腫を含む脳腫瘍において特徴的なRNA発現の発見に至り、脳腫瘍に対する免疫治療法の開発につながるものと考え、現在も研究を継続している。脳腫瘍手術において脳白質解剖の知識は不可欠であるが、この脳白質解剖を効率的に行うための新規の脳献体処理方法を考案できたことは、脳腫瘍治療の進歩に大きく貢献すると考えられる。患者背景調査から新たな頭蓋底手術手技分類を考案するに至り、より安全な手術治療の実施が可能となれば脳腫瘍・頭蓋底腫瘍患者への貢献は大きいものと考えられる。
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