研究成果の概要 |
がん精巣抗原などの免疫チェックポイント機構は、ここ数十年で悪性腫瘍の診断マーカーや治療のターゲットとして、注目されてきた。最近PD-1, PD-L1, NY-ESO-1, MAGE-A4などの分子が、様々な新生物で発現していることが報告されている。しかし、高悪性度軟部肉腫においての報告は少ない。我々は、PD-L1が高悪性度軟部肉腫において発現していることや、NY-ESO-1とMAGE-A4が滑膜肉腫に高発現していること、NY-ESO-1が発現している軟部肉腫の予後が比較的良好であることなどを発見し、今後のがん免疫療法への進歩へとつながると考えている。
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