研究課題/領域番号 |
15K20009
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
當銘 保則 琉球大学, 医学部附属病院, 講師 (20547369)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | miRNA / 骨肉腫 / 肺転移 |
研究実績の概要 |
平成27年度は、ヒト骨肉腫細胞株143B(親株)とこれまでの先行研究で樹立した143B-LM4(高肺転移株)の培養細胞株からマイクロRNAを含むトータルRNAを抽出し、マイクロRNAの発現を解析した。その結果、親株に比して高肺転移株でmiR-143とmiR-145が有意に高い発現を示していることを同定した。さらに抽出したトータルRNAを用いてマイクロアレイによるクラスター解析を行った結果、miR-143とmiR-145の下流のmRNA、TANGLNとLASP1が上昇していることを解明した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
親株と高肺転移株とのマイクロRNAの解析がスムースに行き、その下流シグナルの解析まで進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
候補として挙がったmiR-143およびmiR-145を親株と高肺転移株において、過剰発現もしくは発現抑制した細胞株を作成する。それらの株からマイクロRNAを含むトータルRNAを抽出して、前年度に同定した下流シグナルのTANGLNとLASP1の動態を解析し、それらの下流シグナルがmiR-143およびmiR-145に直接関与してるか解析する予定である。
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