浸潤性軟部肉腫の代表である粘液線維肉腫はその浸潤性性格による外科的切除後の高い再発率が臨床上の問題である。そのため、粘液線維肉腫患者の治療成績向上には浸潤性に関わるバイオマーカー開発が必須である。本研究では11例の粘液線維肉腫を対象に蛍光二次元電気泳動法を用いたプロテオミクス解析で、粘液線維肉腫浸潤性予測バイオマーカー候補としてDCBLD2を見出し免疫組織化学的解析により、その有用性を検証した。今後、症例数を増やしてさらなる検証実験をおこなうことで、浸潤性予測バイオマーカーとしての臨床応用が期待される
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