研究課題/領域番号 |
15K20025
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
岩崎 肇 旭川医科大学, 医学部, 助教 (00599368)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 廃用性筋萎縮 / 筋弛緩薬 / α7アセチルコリン受容体 |
研究実績の概要 |
マウスの片側の下肢をギプス固定を行い廃用性筋萎縮マウスを作成した。筋萎縮側(ギプス固定した側)の腓腹筋及びヒラメ筋は、健常側(ギプス固定していない側)と比較し筋重量の低下を認めた。また、採取した腓腹筋のReal time PCRの結果、健常側に比べ筋萎縮側のα7アセチルコリン受容体の発現が増加していることを確認した。これにより本研究に使用するモデルが正しく作成できていることを確認した。 電気生理学的研究に関しては、初回投与する特異的成熟型アセチルコリン受容体阻害薬であるWaglerin-1の投与量を決定した。 今後は引き続き電気生理学的にWaglerin-1と特異的α7受容体阻害薬であるArIBを投与し、その反応を調べる予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
廃用性筋萎縮モデル作成の過程で、ある一定数のギプスが脱落してしまうマウスがおり、それを除外するためnが予定より増えていない。 また、電気生理学的研究において、手技的なトラブル(内頸静脈へのカテーテル挿入困難、坐骨神経刺激による筋収縮反応がでなくなるなど)がある一定数起こることも研究の遅延に影響している。
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今後の研究の推進方策 |
遅延はあるが研究結果のnは少しずつ増えているので、引き続き電気生理学的研究を継続することにより目標のn数を達成できると考える。また、リアルタイムPCRによる解析も行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
初年度はモデル作成とそのモデルの評価に時間を費やしたため、マウス関連の支出のみであった。今後は採取した筋肉の解析を行うため初年度よりも解析用の試薬などの費用が必要となる。また初年度に学会発表を行わなかったため、その支出がなかった。
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次年度使用額の使用計画 |
マウス購入費、マウス飼育費、リアルタイムPCR用試薬、学会発表旅費などに使用する。
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