本研究はマウス線条体神経細胞におけるSevofluraneの影響をWhole-cell patch clamp法を用いた電気生理学的アプローチにより検討を行った。吸入麻酔薬は臓器保護的なプレコンディショニング効果を持つ。作用機序としてATP感受性Kチャネル(KATPチャネル)の関与が報告されているが、マウス線条体MS細胞においてSevofluraneがKATPチャネルを介して膜電位維持に寄与していることを示した。SevofluraneがKATPチャネルを介してMS細胞の神経活動に影響を与え、低酸素下での臓器保護効果を持つ可能性が考えられた。
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