治療抵抗性を呈した前立腺癌で活性化している分子経路の探索を行う為、去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)転移巣、正常前立腺、未治療前立腺癌からRNAを抽出し、次世代シークエンサーを用いた解析を施行した。バイオインフォマティクス解析により遺伝子発現を比較し、CRPCにおいて特異的に発現変動するマイクロRNAの探索を行った。その結果、miR-221/222がCRPCにおいて有意に発現低下していることがわかった。さらに、ゲノム科学的手法により、マイクロRNAが制御する、CRPCにおける新規癌遺伝子の探索を行った。その結果、miR-221/222が直接制御する遺伝子としてEcm29を見出した。
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