申請者は、食塩負荷にすることで高血圧になるラットを用い、同じ遺伝子のラットから高血圧ラットと正常圧ラットに育て、遺伝的相違のない状態で高食塩による高血圧と排尿関連の関係性を明らかにしようとしてきた。これまでの研究結果より、高血圧ラットにおける膀胱血流の変化が排尿筋過活動を引き起こしていることをふまえ、以下の研究を実施した。 高血圧発症からどの時点で膀胱血流変化が起こり、血流変化がどのように頻尿症状に関与していくか検討した。 また、塩分制限(0.05%)を行い血圧改善状態をみながら、血圧変化に応じた頻尿の改善の有無、それらの変化による膀胱血流変化、膀胱粘膜からの放出物質の変化の関連について検討した。
|