前立腺癌細胞株の薬物療法感受性と遺伝子発現プロファイルの違いの関連について解析、FGF-FGFRファミリーおよびその関連分子群を中心に、注目した分子群について臨床検体での解析を進めた。FGF19は、非癌症例、HSPC症例に比較してCRPC症例において有意に高値であり、病勢進行と血清濃度との関連は腎細胞癌および尿路上皮癌症例に比較して著明にみられた。また、薬物療法への奏効とFGF19濃度の低下との間に関連が示唆された。PRL1は根治的前立腺全摘除術組織標本での解析において再発症例での高発現を認め、また、CRPCや 高悪性度症例での高発現を認めた。
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