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2016 年度 実施状況報告書

FIB/SEMを用いた前立腺上皮細胞の超微細的な解析

研究課題

研究課題/領域番号 15K20118
研究機関久留米大学

研究代表者

上村 慶一郎  久留米大学, 医学部, 助教 (70446079)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード前立腺基底細胞 / 神経内分泌細胞 / 幹細胞
研究実績の概要

現在は、前立腺基底細胞内に存在する神経内分泌細胞や幹細胞の形態と分布を免疫組織科学的、電子顕微鏡的にマウスを用いて解析を行っている。神経内分泌細胞は、前立腺導管の尿道近傍に密に分布しており様々な形態をしていることが判明している。その細胞は、セロトニン、クロモグラニンA、シナプトフィジン、NSE、CD56等に陽性を示すが全ての抗体に対し反応するわけではないので複数の機能を有しているのではないかと考えられる。また、ソマトスタチンの抗体に対しては全く反応しない。従来、前立腺の神経内分泌細胞はopen typeとclosed typeの二種類存在するとされてきたがFIB/SEMを用いて三次元的に解析を行うと、二次元ではclosed typeの神経内分泌細胞と見える細胞も前立腺の管腔内に伸びており、実際はopen typeであることが多いことが分かった。従来言われてきた事が本当かどうか解析する細胞数を増やして研究を行っている。
前立腺の幹細胞に関しては、従来2つの系統の細胞が有力視されてきている。SCA1(+)CD49f(+)TROP2(+)、SCA1(+)CD44(+)CD133(+)c-kiit(+)の細胞である。それぞれの抗体は特徴的な部位に反応し、それを組み合わせる事によって幹細胞の位置を同定することを試みている。しかし、抗体の条件等から多重染色を上手に組み合わせることが困難なこともあり研究の課題となっている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

実際の計画よりも少し遅れている。
理由は、研究に割く時間が想像以上に限られてしまった事と純粋に研究が行き詰まって停滞した時期があったとが挙げられる。

今後の研究の推進方策

現在は、研究の筋道も見えており着実に実施していく状況である。
出来る限り研究の時間を割き、目標設定を明確にして研究を進めていく。

次年度使用額が生じた理由

計画的に研究費を使用したが、残金を出してしまった。

次年度使用額の使用計画

実験動物の購入、免疫染色や電子顕微鏡にかかる諸経費、学会発表や学会旅費、論文作成等に使用する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] SUBCUTANEOUS SPACE POSSESSES THE ABILITY FOR FETAL UROGENITAL SINUS TO GROW THE MATURED ORGAN.2016

    • 著者名/発表者名
      kei-ichiro Uemura
    • 学会等名
      INTERNATIONAL CONTINENCE SOCIETY
    • 発表場所
      NON DISCUSSION ABSTRUCT
    • 年月日
      2016-09-13 – 2016-09-16
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2018-01-16  

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