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2017 年度 実績報告書

マウス受精卵における受精卵呼吸量測定装置を用いた呼吸量測定の安全性の検討

研究課題

研究課題/領域番号 15K20122
研究機関東北大学

研究代表者

志賀 尚美  東北大学, 大学病院, 助教 (20595558)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード不妊治療 / 体外受精 / 受精卵質評価 / 受精卵呼吸量測定装置
研究実績の概要

最終年度はC57/B6(B6)マウス雌40匹、雄8匹、B6D2F1(BDF1)マウス雌36匹、雄10匹したIVFによる胚の作成と、ICR雌マウス29匹を使用して20周期の胚移植を行った。 昨年度から継続した実験として、CERMsによる受精卵質評価の安全性の検証のため胚移植を行ったレシピエントを満期まで継続させてF1生仔を獲得した。続いて妊孕性の確認のためF1の交配を行いF2産仔も得られることがわかった。これら生仔において、外表奇形や行動異常は見られなかったことから、現時点では受精卵呼吸量測定装置使用による胚の発育や産仔の生殖能力への影響はないと考えている。
なお、昨年の検討から集合胚において呼吸測量とATP量は有意な強い相関(P<0.05, 相関係数: 0.533)をみとめたため、以後のCERMsによる胚呼吸量の測定は集合キメラ胚で行った。ATP以外の胚の生存性を確認するバイオマーカーとして細胞数カウントをおこなった。 胚呼吸量と全細胞数は有意な強い相関(P<0.05, 相関係数: 0.549)をみた。内細胞塊数においては有意な相関はみられなかったが、呼吸測量の多い胚は、内細胞塊数が多い傾向にあった(ピアソンの相関係数)。胚呼吸量とミトコンドリア遺伝子コピー数の検討は、ミトコンドリア遺伝子コピー数と胚呼吸量には有意な相関はみられなかった。呼吸量とミトコンドリア膜電位に関しては撮像が終了しており、画像の定量化解析を準備中である。最後に受精卵の呼吸量と着床率の検討に関しては、 移植した全てのレシピエントの12.5dpcでの開腹が終了していないが、現在のところ胚呼吸量と着床数、胎児数、流産数(着床痕)の相関は認めていない。

備考

東北大学リプロダクションホームページ、研究紹介
http://www.ob-gy.med.tohoku.ac.jp/patient/rep_research.html

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2017

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] A trial to predict blastocyst development of human embryos by Chip-sensing Embryo Respiratory Monitoring System2017

    • 著者名/発表者名
      久野貴司、立花眞仁、黒澤大樹、志賀尚美、高橋藍子、渡邉善、石橋ますみ、井原基公、八重樫伸生
    • 学会等名
      The 33rd Annual Meeting of the European Society of Human Reproduction and Embryology ESHRE2017
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2018-12-17  

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