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ラット卵巣顆粒膜細胞における全トランス型レチノイン酸(以下、ATRA)の効果を検討した。幼若ラット顆粒膜細胞系においてATRAに関与する因子がmRNAレベルで発現していることを確認した。同細胞にATRAを添加すると、容量依存的に培養液中のプロゲステロン量が増加しまた細胞系においてステロイド産生因子のmRNA発現量が上昇した。ATRA添加による細胞内cAMP濃度の上昇およびCREBのリン酸化を観察できた。これらの効果はPKA inhibitorを共添加した場合減弱を認めた。【考察】レチノイン酸は、顆粒膜細胞においてcAMP pathwayを介してプロゲステロン産生を増加させることが示された。
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