加齢による卵子や受精卵の品質低下の予防方法は、晩婚化が進んだ現代において非常に重要な研究課題であり、2013-2014年度の若手研究B(課題番号25861479)に引き続き、そのメカニズムの解明を行った。本研究では、新たに因子の候補として見出したグリシンレセプターについて、その発生段階ごとの発現パターンを明らかにした。さらに、CRISPR/Cas9を用いたゲノム編集により、卵子および受精卵に発現しているグリシンレセプターのノックアウトマウスの作製に成功した。今後はこのノックアウトマウスを用いて研究を継続する予定である。
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