新規増幅癌遺伝子ＺＮＦ２１７を標的とした卵巣明細胞腺癌の治療開発のための基礎研究

2017 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 15K20143
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 産婦人科学
• 研究機関: 島根大学
• 研究代表者: 片桐 浩 島根大学, 医学部, 特別協力研究員 (40609319)
• 研究期間 (年度): 2015-04-01 – 2018-03-31
• キーワード: 卵巣癌 / がん遺伝子

研究成果の概要

卵巣明細胞癌における新規増幅癌遺伝子ZNF217についてオートファジー関連タンパク質であるBeclin-1タンパク質発現、甲状腺癌での予後因子の一つとされるTERT promoter変異との関連を検討した。卵巣明細胞癌症例ではBeclin-1タンパク質未発現群とZNF217遺伝子増幅は有意な相関を認めた。卵巣明細胞癌においてBeclin-1未発現群は有意に無増悪生存率が低下しており、卵巣明細胞腺癌細胞株をBeclin-1　SiRNAでknock downしたところ細胞増殖能が有意に亢進していた。TERT promoter変異は日本人の明細胞腺癌では非常に稀であることを確認し報告した。

自由記述の分野

外科系臨床医学