研究課題/領域番号 |
15K20158
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
田丸 俊輔 埼玉医科大学, 医学部, 助教 (10647077)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | マイクロRNA / 低酸素環境 / 鉄代謝 / 胎盤 |
研究実績の概要 |
1.低酸素環境におけるヒト絨毛由来細胞株におけるmiR-210 とTFRC 遺伝子発現変動の検討 実験に用いるヒト絨毛由来細胞株として、HTR-8/SVneoに加えて、JAR細胞を採用した。これらの細胞株を2%の低酸素濃度、20%の標準酸素濃度条件で培養し、miR-210とTFRC遺伝子の発現変動を定量的PCRおよびWestern blot法を用いて現在検討中である。 2.miR-210の発現調節をしたヒト絨毛由来細胞株におけるTFRC 遺伝子発現変動の検討 HTR-8/SVneoおよびJAR細胞を用いて、miR-210mimicあるいはinhibitorをトランスフェクションし、TFRC遺伝子の発現変動を現在検討中である。 3.ヒト胎盤組織を用いた実験系の確立 平成28年度以降に行うヒト胎盤組織を用いた実験のために、妊娠満期のヒト胎盤組織を用いる本研究に関して院内のIRBに申請を行い、承認を得た。平成27年度は、合併症のない妊婦において胎盤組織の採取に着手した。現在、胎盤組織からのRNA・タンパク抽出の条件検討、免疫染色等に関する実験系の確立をすべく、対象症例の蓄積を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
低酸素条件で細胞培養を開始するにあたり、主に専用のインキュベーターの準備等に関する環境整備に予想より時間を要し、本格的実験の開始がやや遅れた。また、ヒト胎盤組織を用いての実験に関して、IRBへの申請、承認に時間を要した。
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今後の研究の推進方策 |
研究推進のための環境整備は、ほぼ昨年度で完了できたと考えている。したがって、今年度は、現在の研究組織と、それぞれのエフォートで目的とする研究の達成が可能と考えている。
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次年度使用額が生じた理由 |
2015年度に計画した実験を遂行するにあたって、当研究室ですでに保管している実験用試薬等を一部使用することが可能であった。また、ヒト胎盤組織を用いる研究に関しては、院内IRBへの申請が必要であり、手続きに一定期間を要した。また、同実験に関しては、症例の蓄積自体にも時間を要しており、実験の開始自体が当初の予定と比較してやや遅れている。 したがって、当初の予測よりも今年度使用額は少なくなった。
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次年度使用額の使用計画 |
当初の予定よりは研究遂行がやや遅れているが、研究推進のための環境整備は、ほぼ昨年度で完了できたと考えている。したがって、今年度は現在の研究組織と、それぞれのエフォートで目的とする研究の達成が可能であり、今年度使用額も研究開始前の予測を上回ると考えている。
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