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2017 年度 実施状況報告書

卵巣黄体機能低下とCalpastatinの関係

研究課題

研究課題/領域番号 15K20167
研究機関聖マリアンナ医科大学

研究代表者

川島 一公  聖マリアンナ医科大学, 医学部, 研究員 (40633946)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード卵巣 / 生殖細胞 / 髄質
研究実績の概要

成体卵巣の黄体機能を調べるうえで、卵巣を構成する細胞に様々な未知の形質が存在していることを見出した。そこで、成体卵巣内の髄質部分を構成する細胞の中に、PRDM1陽性細胞が含まれていたことから、それらの形質を検討するために、PRDM1陽性細胞の分化能と単離を目指した表面抗原の探索を行った。
分化能を調べるために、マウス生殖巣の経時的なマイクロアレイデータを用いて、生殖細胞の分化に必要なサイトカインやアゴニストを予測し、添加することで、減数分裂直前に発現するSYCP3の発現誘起に成功した。
細胞の単離に関する研究では、表面抗原アレイを行い、網羅的な表面抗原の理解と、遺伝子改変動物を用いた単離を進めている。
今後、成体卵巣内に存在する未知の生殖様細胞がどのような機能を保持しているかを明らかにし、新たな生殖細胞の系譜と、治療への応用の可能性を検討する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

卵巣の黄体機能の解析を進めるうえで、未知の生殖様細胞を発見した。これらの細胞の報告はほとんど見られなかったこと、生殖様細胞が卵子への再生能を保持しているとしたら、学術的・社会的なインパクトが大きいことから、方針を変更した。その後、様々な研究アプローチによって、未知の生殖様細胞の形質が明らかとなり、細胞の単離を行うための基礎研究が進んでいることから、おおむね順調に進呈しているを選択した。

今後の研究の推進方策

成体卵巣の髄質に局在する、未知の生殖様細胞を単離し、細胞系譜を確認する試験と、単離した生殖様細胞の卵子分化能の確認を行う。

次年度使用額が生じた理由

生殖様細胞の単離とその形質を引き続き調べるために延長申請を行った。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018 2017

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Regulation of follicle growth through hormonal factors and mechanical cues mediated by Hippo signaling pathway.2018

    • 著者名/発表者名
      Kawashima I, Kawamura K.
    • 雑誌名

      Syst Biol Reprod Med.

      巻: 64 ページ: 3-11

    • DOI

      10.1080/19396368.2017.1411990.

    • 査読あり
  • [雑誌論文] The acceleration of reproductive aging in Nrg1flox/flox ;Cyp19-Cre female mice.2017

    • 著者名/発表者名
      Umehara T, Kawai T, Kawashima I, Tanaka K, Okuda S, Kitasaka H, Richards JS, Shimada M.
    • 雑誌名

      Aging Cell.

      巻: 16 ページ: 1288-1299

    • DOI

      10.1111/acel.12662.

URL: 

公開日: 2018-12-17  

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