研究課題
若手研究(B)
本研究はアレルギー性鼻炎に対するアミノレブリン酸を用いた光線力学的治療を開発する目的で行った。通年性アレルギー性鼻炎患者2名にアミノレブリン酸溶液を鼻内に塗布し、波長635nmのLED赤色光を鼻腔内に照射したところ、鼻腔内の痛みを伴った。その他の合併症は認めなかった。治療前後の平均総合鼻症状スコアの比較では、治療3日後までは一時的に鼻症状が悪化し、その後は治療前よりも症状の軽減傾向を認めた。以上より、光線力学的治療によって鼻粘膜が一時的にアポトーシスし、その後、正常鼻粘膜の再生により鼻粘膜のバリア機能が復活した事で、アレルギー性鼻炎症状が改善していくのではないかと考えられた。
アレルギー性鼻炎