研究成果の概要 |
HPV陽性中咽頭癌の組織では陰性に比してA3A, A3C,A3F, A3Hが高い傾向があった。HPV陽性喉頭乳頭腫では一部でAPOBEC3F発現を認めたものの他はAPOBEC発現は認めなられなかった。中咽頭癌細胞株ではqPCRで検討の結果、A3B,A3Cが高い傾向であった。咽頭細胞株へのHPV遺伝子導入については、トランスフェクション効率が悪く、安定した細胞株を樹立する事が出来ず研究が進まなかった。今回の結果から中咽頭癌で強く発現を認めたAPOBEC familyを同定した。 また、喉頭乳頭腫に関しては正常細胞に潜伏するべく宿主の免疫応答を回避する機構が働いているかもしれない事が示唆された。
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