鼻茸組織よりモノクローナル抗体を作製し反応性試験を行い、鼻茸局所IgEの多くが鼻腔細菌に反応することを明らかにした。同定した抗原を用いたT細胞刺激試験により、好酸球性副鼻腔炎患者は鼻腔細菌に対するTh2細胞を多く持つことを明らかにした。次世代シーケンサーを用いた鼻茸中B細胞受容体のレパトア解析により、鼻茸局所IgEはIgG及びIgAに由来することが分かった。 以上のことから、好酸球性副鼻腔炎患者では細菌に対する防御的な粘膜免疫反応がIgEクラススイッチを介してアレルギー性炎症へと転換していることが推察された。
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