当研究課題の主目的は、共同研究により開発した新規ツール使用により甲状腺癌幹細胞を厳密に分離すること、そしてそれによって得られた幹細胞がどのような薬剤、化合物に感受性があり抗腫瘍効果が得られるかを分析するという2つに要約される。当基金助成金申請時には、平成27年度に前者の分離した細胞が厳密な意味での幹細胞であるかの検証を計画していた。しかし、現時点までに造腫瘍能、未分化能、自己複製能、他分化能、抗癌剤耐性、放射線耐性という癌幹細胞の必要条件と言える特質について検証することができた。よって、その結果を持って、International Journal of Oncologyに現在投稿中である。
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