研究課題
若手研究(B)
小児閉塞性睡眠時無呼吸(SAS)は扁桃肥大により起こりアデノイド扁桃手術で治療される.組織学的には扁桃胚中心の肥大と特異的液性免疫のための胚中心でのB細胞と濾胞ヘルパーT細胞(Tfh)の活性化が特徴である.このため,これらの細胞とSAS患者でのリンパ増殖の関連性を検討した.SAS患者の扁桃Tfh細胞は他疾患の扁桃と大きく異なることが分かった.さらに,脂質メディエーターであるリポキシンA4やロイコトリエンB4はナイーブT細胞からTfh細胞への分化へ関与していることが分かった.これらのメディエーターの調節はSASの保存的治療の候補となるかもしれない.
耳鼻咽喉科