近年では生活様式の変化や環境の変化に伴ってアレルギー性疾患が増加し、アレルギー性鼻炎の有病率が年々増加しており、症状が悪化すると日常生活の質が著しく損なわれる。本研究では健常者とアレルギー性鼻炎患者より採取した細菌よりDNAを抽出してDNAシーケンスを用い細菌種を同定し、鼻腔の細菌コミュニティーが鼻炎・発症予防に関わるであろう因子を検出することを目的とする。本研究で得られたDNAレベルでの鼻腔内細菌叢は、患者群と健常者群で比較して属レベルで変化することはなかった。細かい菌種レベルでの違いについては今後も検討が必要である。
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