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2015 年度 実施状況報告書

CD271を発現する頭頸部癌幹細胞の生存戦略解明と治療戦略への展開

研究課題

研究課題/領域番号 15K20238
研究機関地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所)

研究代表者

今井 隆之  地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所), がん先進治療開発研究部, 特任研究員 (80408583)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2017-03-31
キーワード頭頸部癌 / 癌幹細胞
研究実績の概要

頭頸部癌の悪性形質の本態として癌幹細胞が注目されている。CD271は下咽頭癌幹細胞マーカーのみならず、頭頸部癌全般における癌幹細胞集団と考えられるが、CD271の機能とがん組織の維持における役割についてはほとんど明らかになっていない。本課題では、CD271陽性頭頸部癌幹細胞の生存戦略を解明することを目的とする。本年度はCD271シグナルの解析を行った。細胞内領域欠損体(dC)およびDeath Domain欠損体(dDD)強制発現株を作成して、これらCD271変異体を用いて細胞増殖に必要な部位を解析した。その結果、dCでは増殖が抑制されることが示唆された。したがって、細胞内ドメインのうちDD領域以外が細胞生存および増殖に貢献していることがわかった。現在、HPCM2株を用いてCRISPR/Cas9法によりCD271欠損細胞樹立を試みている。一方、抗CD271抗体として市販抗体を複数入手しin vitro培養系(HPCM2)に加えたが、明確な効果は確認できなかった。いずれもエピトープが不明であることから、新たにCD271発現細胞を構築し、これを抗原として抗CD271抗体を樹立する必要があると考えられた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

おおむね当初予定通り進捗している

今後の研究の推進方策

当初予定通り進める。

次年度使用額が生じた理由

本年度の計画が順調に進んだため。

次年度使用額の使用計画

次年度に繰越て使用する。全体計画に変更はない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Clear cell carcinoma of the nasal cavity: A case report from histopathological viewpoint.2015

    • 著者名/発表者名
      Imai T, Satoh I, Matsumoto K, Ito S, Asada Y, Kato K, Koshiba Y, Saijo S, Matsuura K.
    • 雑誌名

      Auris Nasus Larynx

      巻: 43 ページ: 108-111

    • DOI

      10.1016/j.anl.2015.06.002.

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [学会発表] Functional Analysis of Hypopharyngeal CSCs marker CD271, focused on migration and invasion.2015

    • 著者名/発表者名
      Takayuki Imai, Mai Mochizuki
    • 学会等名
      4th Congress of ASHNO, and 39th annual meeting of JSHNC
    • 発表場所
      神戸市
    • 年月日
      2015-06-03 – 2015-06-06
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2017-01-06  

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