研究課題
若手研究(B)
年間約10万人に処方されているTS-1(経口抗癌剤)による不可逆的な涙小管閉塞が知られている。現在治療法として、ガラス管を眼の内側に挿入して眼表面から鼻腔内へと涙が流れるようにする手術が行われているが、合併症は多く、成功率は高くない。我々は今回の研究で口腔粘膜上皮細胞シートを利用して、涙道を再建する手術を確立するために、ウサギを用いた研究を行った。今回の研究成果として、①ウサギより口腔粘膜上皮細胞シート作成可能であること、②術式としてシート縫合は可能であること、③既存のステント素材は吻合孔の保持には不適であることが言えた。再建術の確立のために、ステント素材と形状を今後新たに考案する必要がある。
眼形成