平成27年度にはゲル収縮実験にて、CsnBがTGF-βの働きを阻害していることを解明した。また培養ヒト角膜実質細胞 (HKC)を用いて、αSMAの発現について確認をした。TGF-β刺激をしたHKCではαSMAが多く発現し、TGF-β+CsnB刺激を行ったものは、TGF-β刺激のみのHKCと比べてαSMAの発現がわずかであり、CsnBにより角膜実質細胞の筋線維芽細胞への分化転換を抑制する事を解明した。平成28年度には角膜切創モデルを用いてCsnBおよびLY2157299による瘢痕抑制について評価を行ったが、結果に再現性が得られなかった。
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