現代日本ではパソコンやスマートフォン使用者の3人に1人はドライアイ所見を有し、800~2,200万人のドライアイ患者がいるとされる。ドライアイの原因としては年齢、性別、目の使い過ぎ、乾燥、コンタクトレンズ、喫煙などの環境・一般因子があげられる一方、自己免疫疾患であるシェーグレン症候群を基礎疾患に持つ場合、特に強いドライアイ所見を呈する。今まで適切な動物モデルがなかったが、本研究で、関節炎、唾液腺炎などを有する「TRAF6欠損マウス」がシェーグレン症候群類似のドライアイを呈することが判明し、新規モデル動物として役立つ可能性が示唆された。
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